管理栄養士国家試験勉強に強くなる(令和版v0.11) 第11回
管理栄養士試験の勉強法4
今すべき勉強とは
成人した皆さんが、今すべき勉強。それは、自分に価値をつけるための勉強です。試験に合格する勉強をしても後から泣きを見ることになります。たくみに受験テクニックで合格を手に入れても社会から認められません。 どの栄養士も、栄養士でくくってしまえば皆同じ。「私は〇〇が得意です。」など自分をアピールする機会はもらえません。 就職活動では、「〇△学校卒業」こんなの企業側としてはどうでもよいことです。これが現実です。
では、自分をアピールしたい人はどうすれば良いか?
魅力的な資格を取得することです。先ほども申しましたが、わが国の栄養士人口は約120万人(内管理栄養士は28万人)と非常に多いのが現状です。この中で栄養士として就業している人は少ないと思われますが、就業したいと考える方にとっては、どうすれば魅力的な自己アピールができるだろうか?と苦肉の策を講じることでしょう。そんな時、最も効果があり、知名度が高い“管理栄養士”の資格が最適といえます。 この管理栄養士を取得すると、他の資格取得にも繋がるので今後、栄養士を続ける人にとっては取らなければならない最低限度の資格ともいえます。 最近の栄養士から実務経験を経て管理栄養士を目指す場合の国家試験の合格率は、15〜30%です以前に比べれば合格しやすい環境です。それは、非常に難しい試験ではないからです。割合から言うと、5人に1人前後は合格できるのです。しかも、試験会場で受験生を見渡していると、初めての方は、そんな余裕など無いかもしれませんが、「ダメもと」で来ている人が意外と多いことに気がつきます。また、会場に時間ぎりぎりにくる人。この人もヤル気ゼロと考えられます。そんな人を外していくと、意外と2人に1人程度で合格できるような気がします。真剣に学習している人は、気合が違います。たいていそんな人は合格できているはずです。皆さんも、「ダメもと」チームではなく、真剣チームに入れるように、今から学習することが大切です。 本気で、出来る管理栄養士を目指すことが最良の道なのです。
管理栄養士に合格しても、本当の管理栄養士ではない
自分をアピールするためには、国家試験合格後の目標を定めて努力を積み重ねることなのです。
皆さんは、管理栄養士国家試験をどんな位置付けか分かりますか?
最低限の知識を持つ栄養士としての力を計る試験なのです。専門学校であれ4年生大学であれ卒業時に漏れなくもらえる栄養士の資格は、栄養士の力を保証していません。管理栄養士に合格してはじめて栄養士として最低限の知識があると認められるのです。合格しても栄養士レベルですから、合格しても管理栄養士として臨床現場で即戦力になれないのは当然のことです。
そこで出来る栄養士・管理栄養士は何をしているかというと勉強だけではなく、その勉強した内容を使って家族や職場など身の回りの方の栄養や食事指導をして経験を積むことです。食事指導を依頼してもらえるなら、お金をもらって仕事を受けることも可能ですよ。能力はともかく、栄養士なのですから。
要するに、インプットだけではなく、学んだ知識を実生活の中で使ってアウトプットすることなのです。たくさんの人の役に立てる栄養士としての経験が出来る管理栄養士への道です。
実務経験の期間とは、そのためにあるのですから。
このように説明すると管理栄養士合格が遠い先に感じるかもしれません。しかし現実は違います。栄養指導など職務歴は、断然長いわけです。そして、その指導内容こそがあなたの宝物になるのです。
管理栄養士国家試験は、通過点です。仕事が出来る管理栄養士になることを目標にしなければなりません。
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