管理栄養士国家試験勉強に強くなる(令和版v0.11) 第15回

受験勉強のカレンダー2

どの試験で合格をつかむのか

毎年1回は、国試が実施さてているので、それに合わせて受験勉強をして試験に挑むわけです。
次の試験で合格するのか?
あるいは、2年後に合格を目指すのか?
はたまた、3年後に合格を目指すのか?
どの試験に照準を合わせるのかで、学習に余裕が出たり、無理をする羽目になったり、生活に大きな影響が出てきます。

 私が20年以上、様々な受験生の合格パターンを見ると栄養士養成施設卒業後から3か月から半年以内に受験勉強を開始すると多くの方が最初の受験で合格しています。

そして、そこで設定された受験日に合わせて、カレンダーを作り、それに沿って学習を進めましょう。

受験勉強のスケジュール管理

受験勉強のスケジュール管理は、効果的な学習を実現するために非常に重要です。以下に、受験勉強のスケジュール管理に関するいくつかのポイントをまとめました。

目標設定

まず最初に、受験に向けての目標を設定しましょう。例えば、合格したい大学や学部、合格点数など具体的な目標を立てます。目標がはっきりしていると、スケジュールを立てる際に方向性が明確になります。

ここでの目標設定は、単に管理栄養士国家試験に合格するというだけではありません。
少し具体的に設定することでマトを絞ることが出来ます。
例えば、「第40回管理栄養士国家試験、午前の科目75点、午後77点、このうち専門基礎科目は満点」という感じで設定してみましょう。

もう少し踏み込んで説明しますと、国家試験の受験勉強で目標を設定するときのポイントは、具体的で明確な目標を立てることです。例えば、「第〇〇回国家試験に合格する」とか「〇〇点以上のスコアを獲得する」といった目標を明確にしましょう。ただ「頑張る」とか「がんばります」といった漠然とした目標ではなく、具体的な数字や試験名を使って目標を設定することが大切です。

また、目標を設定する際には、自分の能力や受験勉強の期間を考慮して現実的な目標を立てることも重要です。無理な目標を立ててしまうと、プレッシャーやストレスがかかり、モチベーションが下がってしまう可能性があります。自分の状況や能力を冷静に判断し、実現可能な目標を設定しましょう。

さらに、目標を達成するためには短期目標と長期目標の両方を設定することも大切です。長期目標は合格や目標点数を指し、短期目標は日々や週ごとの具体的な学習タスクや目標を指します。短期目標を達成することで、長期目標に近づくことができます。

最後に、目標に対するモチベーションを高めるために、なぜその目標を達成したいのかを明確にすることも重要です。自分の将来の夢や目標に合致しているか、なぜその試験に挑戦するのかを考え、目標に対する意義や意欲を持つことが大切です。目標に対するモチベーションが高まると、受験勉強に取り組む意欲も高まるでしょう。

スケジュールの作成

では、週次または月次のスケジュールを作成しましょう。予定を細かく書き込むことで、計画的に勉強することができます。各科目やテーマごとに時間を割り当て、バランスの取れたスケジュールを心がけましょう。

まずは、以前にも触れましたが第何回の国試を受験するのかを決めていれば、受験までの期間を考慮してスケジュールを作成しましょう。どれくらいの時間が必要かを把握し、合格に向けた計画を立てます。期間は長くなりがちですが、具体的な日付や月数を設定して具体的な目標に向かって進めるようにしましょう。

次に、自分の能力やスケジュールに合わせて勉強時間を設定しましょう。一日の中で集中して勉強できる時間帯や、効果的な勉強時間の長さを考えましょう。朝型か夜型かに合わせてスケジュールを作成し、自分が最も集中できる時間帯に重要な科目や難しい分野を設定することが重要です。

また、スケジュールには適度な休憩時間も組み込むことが重要です。長時間の集中勉強は疲れや集中力の低下を引き起こす可能性がありますので、定期的に休憩を取ることでリフレッシュしましょう。また、適度な運動やストレッチも取り入れることで、体と心の健康を保つことができます。

スケジュールの作成に際して、目標を細かく分割してタスクを設定しましょう。大きな目標を小さなステップに分解することで、進捗状況が見えやすくなります。例えば、特定の教科の範囲を一週間で終わらせる、特定の過去問題を解くなど、具体的な目標を日々のスケジュールに反映させることが重要です。

そして、注意しなければならないポイントもあります。

一つは、リアルな見積もりを行うことです。自分の能力や受験勉強にかけられる時間を正しく把握し、無理なスケジュールを作成しないようにしましょう。現実的な目標を設定し、無理なく達成できる範囲内でスケジュールを組むことが重要です。

また、柔軟性を持たせることも重要です。スケジュールはあくまで計画であり、予想外の事態や疲労を考慮して、予備時間を確保しましょう。必要な場合にはスケジュールを調整して、適切に対応しましょう。

最後に、定期的な振り返りを行い、スケジュールの修正を行いましょう。進捗状況や学習の効果をチェックし、必要に応じてスケジュールを修正することで、より効果的なスケジュールを作り上げることができます。自分自身のペースや学習スタイルに合わせて、柔軟にスケジュールを調整していきましょう。

優先順位の設定

まず、一番大切なのは「重要な科目から優先すること」です。国家試験では各科目に重み付けがあり、高得点を狙うためには重要な科目にしっかりと時間を割く必要があります。だから、まずは合格に必要な科目をリストアップして、その中で一番重要な科目から取り組んでいきましょう。

次に、自分の得意な科目と苦手な科目を考慮して優先順位を決めましょう。得意な科目は自信を持って取り組めるため、スムーズに進められるでしょう。一方、苦手な科目には時間をかけて取り組む必要があります。苦手科目に対しては、充分な時間を割いて理解を深めることが重要です。自分の得意・苦手な科目を把握し、バランスを取りながら優先順位を設定しましょう。

また、スケジュールには余裕を持たせることも大切です。予期せぬ出来事や思ったよりも時間がかかる場合もあるでしょう。そういったことに備えて、スケジュールの優先順位設定には柔軟性を持たせることが必要です。突発的な問題や理解に時間がかかる科目に備え、スケジュールの調整ができるようにしましょう。

最後に、進捗状況を定期的に確認し、必要に応じて優先順位を見直すことも大切です。学習の進捗状況を把握することで、遅れを感じる科目や苦手な分野に集中的に取り組むことができます。進んでいない科目や遅れを感じる部分に重点を置くことで、合格に向けた効果的な学習を進めることができます。

ただし、本当に大切なことは「マイペース」という基礎があっての優先順位です。国家試験の受験勉強は大変な道のりですが、自分自身への優しさを忘れずに、努力を続けてく進めるようにしましょう。

リアルなスケジュール

スケジュールを立てる際には、自分の能力や生活リズムを考慮しましょう。無理なスケジュールは続かないため、現実的かつ実行可能な計画を立てることが重要です。

これまで、説明をまとめるとこのようになります。

目標と期間の設定:まずはじめに、合格したい試験の目標と、それまでの期間を考慮してスケジュールを作成しましょう。目標となる試験日までの期間を見積もり、それに合わせてスケジュールを立てます。余裕を持った期間を設けることで、焦らずに効果的に学習できます。

週単位の計画:最も短くてもスケジュールを週単位で計画することが重要です。週ごとに取り組むべき科目や範囲を決めましょう。具体的な学習内容や時間を設定することで、目標に向かって進捗を確認しやすくなります。

適切な分割と配分:大きな目標を小さなタスクに分割しましょう。科目ごとや範囲ごとにタスクを設定し、それを日々のスケジュールに反映させます。各タスクにかける時間や優先順位を適切に配分し、学習の均衡を保ちましょう。

日々のスケジュール:日々のスケジュールには、学習時間だけでなく休息やリラックスの時間も組み込みましょう。疲れを溜めずに集中力を保つためにも、適度な休憩や趣味の時間を大切にしましょう。自分のペースに合わせたスケジュールを作成することが大切です。

柔軟性と調整:スケジュールは柔軟に調整できることを忘れずにください。予期せぬ出来事や予定外の状況が発生することもあります。そんな時には焦らずにスケジュールを調整し、自分自身を優しく受け入れましょう。柔軟に対応することで、効果的な学習ができます。例えれば、ドラマや映画などに出てくるAプランBプランのような要領です。

継続的な振り返りと修正

スケジュールは柔軟に変更する必要があります。定期的に進捗状況を確認し、計画に沿っているかどうかをチェックしましょう。必要に応じて修正を加え、効果的なスケジュールに改善していきましょう。

初めから完成したスケジュールなど、誰も作れません。気づいた時にその都度修正しましょう。だんだんと身体にフィットしてきます。

休息とリラックス

スケジュールには十分な休息とリラックスの時間も組み込むことが重要です。継続的な集中力を保つために、忘れてはいけません。

勉強は大切ですが、休息とリラックスも同じくらい大切ですよ。長時間一生懸命勉強していると、疲れがたまってしまいますし、集中力も落ちてしまいます。だからこそ、定期的に休憩を取ることが必要です。

例えば、学習習慣が出来ていない場合なら10分から15分、慣れてくれば60分から90分くらい勉強したら、少しの休憩を取りましょう。好きな音楽を聴いたり、外に出てちょっと散歩したりするのもいいですね。その時間はリフレッシュするための特別な時間なんです。

そして、勉強だけに集中するのは良くないんですよ。好きな趣味や興味のあることをする時間も必要です。例えば、音楽を演奏したり、絵を描いたり、スポーツをしたりすることで、心がリラックスできますし、気分も晴れやかになります。

それから、十分な睡眠も大切です。毎日一定の時間に寝る習慣を作って、質の良い睡眠を心掛けましょう。朝は早めに起きて、リフレッシュした状態で勉強に取り組むことができますよ。

友達との交流も忘れずにしましょう。一人で黙々と勉強するのもいいですが、友達と一緒に勉強したり、おしゃべりしたりすることで、気分転換になりますし、励まし合うこともできます。

最後に、自分自身を褒めてあげましょう。受験勉強は大変なことですが、頑張っている自分自身を認めてあげることも大切です。小さな目標を達成したら、自分を褒めてご褒美をあげてみましょう。自分を励まし続けることで、モチベーションも上がりますよ。

休息とリラックスの時間を大切にすることは、受験勉強の成果を高めるためにとても重要です。

スマホやタブレット、あるいがPCでスケジュールを管理する

受験勉強において、スマホやタブレット、PCは便利なツールとなり得ます。ただし、使い方次第では逆に集中力を散漫にさせてしまうこともあります。そこで、今回はスマホやタブレット、PCを上手に活用してスケジュール管理や国家試験の勉強を効果的に進める方法をご紹介します。

教育アプリや学習サイトを活用する

スマホやタブレット、PCには数多くの教育アプリや学習サイトが存在します。これらのツールを活用することで、効率的な学習が可能です。例えば、過去の問題集をアプリで解いたり、学習サイトの動画講義を視聴したりすることで、自宅でも手軽に学習ができます。教育アプリや学習サイトには、カレンダー機能を備えていることが多いです。あるいは、Googleカレンダーのようなツールを使う方法もあります。

スケジュール管理アプリを導入する

スマホやタブレットには、スケジュール管理アプリを導入することをおすすめします。自分の勉強計画を細かくスケジュール化し、予定通りに進めることができます。また、リマインダーやタイマー機能を利用して、時間管理を徹底することも重要です。

デジタルノートを活用する

紙のノートだけでなく、デジタルノートも有効に活用しましょう。スマホやタブレット、PC上でメモや要点を整理することで、情報の整理や復習がしやすくなります。また、デジタルノートはバックアップや検索機能もあるため、効率的な学習支援ツールとして役立ちます。

電子書籍やオンライン資料を利用する

スマホやタブレット、PCを使えば、電子書籍やオンライン資料にも簡単にアクセスできます。図書館に行く手間が省けるだけでなく、検索機能やブックマーク機能を活用して、必要な情報に迅速にアクセスすることができます。

スマホやタブレット、PCの利用時間を厳しく管理する

スマホやタブレット、PCは便利なツールですが、使いすぎに注意が必要です。何でもかんでも情報ツールに頼った学習は、マウスやキーボードの操作ばかりで限界があります。

また、学習中は、着信拒否や留守番設定を利用して他の用事に邪魔されないようにする配慮も必要です。

このような管理もカレンダー機能を活用してメリハリのある学習に活用しましょう。
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