管理栄養士国家試験勉強に強くなる(令和版v0.11) 第14回
受験勉強のカレンダー
受験までの学習できる時間を把握する
学習を始める前には、必ず計画を練る必要があります。これは非常に大切なことで、これをしないで学習を進めると必ず不合格します。 「それは大変だ!早速計画を練ります。で、どうすればよいのですか?」 ではご説明しましょう。 1. 1週間分の自分の生活活動を24時間で表してみる。 2. 1.で得られた表から、自由な時間を学習時間として考える。 3. 1週間で何時間学習時間として使えるか出してみる。
ケース:Aさんの場合
これに、例として、Aさん(28歳:主帰。共働き病院栄養士:週5日8時間勤務 子供1人:5歳児夫、子供との3人暮らし) を考えてみましょう。 ・Aさんは、通勤に車を利用します。片道30分です。(往復1時間) ・月〜金までの9:00~17:00 まで仕事です。
<月~金の子定> 09:00〜17:00 栄養士業務 17:00〜18:00 帰宅(途中で買い物を済ませる) 18:00~19:00 夕食の準備(その他の家事を含む) 19:00~20:00 夕食(片付け含む) 20:00〜 22:00 団らん(自由な時間) 23:00~24:00 入浴および明日の準備 24: 00~ 07:00 睡眠 07:00~08:00 朝食(準備・片付け及び家事を含む) 08:00~08:30家事(洗濯や掃除) 08: 30 出勤
<土・日の予定> 07:00~ 08:00 朝食(準備・片付けを含む) 08:00~10:00 家事(掃除・洗濯・その他) 10:00~12:00 自由な時間 12:00 ~ 13:00 昼食(準備・片付けを含む) 13:00~18:00自由な時間 18:00~19:00 夕食準備(買出しを含む) 19:00~20:00 夕食(片付けを含む) 20: 00 〜 22:00 団らん(自由な時間) 23: 00 〜 24:00 入浴および明日の準備 24: 00 ~ 07:00 睡眠 07: 00 〜 08:00 朝食(準備・片付け及び家事を含む) 08: 00 〜 08:30 家事(洗濯や掃除) 08: 30 ~ 出勤
これから考えると、月〜金の5日間では、2時間程度、土・日では7時間〜9時間程度あることが分かります。 しかし、1日9時間の学習は辛いものがあります。 毎週続けることはまず無理でしょう。無理をしすぎない、でも楽をしない計画をご自分で立てることが必要です。 皆さんもご自分の予定を書き出して、どれくらい学習時間が取れるか、どれくらい学習時間として取りたいかを見つけ、そこから計画をしましょう。
解答時間を考える
管理栄養士国家試験の解答時間は、午前150分、午後155分の合計305分(6時間5分)です。その中で200間を解答しなければいけません。 つまり、1間1分30秒程度と感じますが、これは1分30秒ではなく1分程度と考えた方が良いでしょう。
見直しをする時間が必要
どの試験でもそうですが、見直しをする時間は必要です。それが出題数の多い問題ならなおさらです。200問という数は国家試験問題の中では多いほうだと思います。マークシート解答ですから、記入する部分がないので記入ミスはないと思いますが、マークシートへの塗りつぶしのズレが考えられます。
試験会場は異様な雰囲気が漂っています。はじめての人でなくとも緊張はするものです。そして、試験開始となると紙のめくる音、マークシートをカリカリと塗りつぶす音が響きわたります。その環境下で1分程度を用い1問解答しなければいけないのですが、これが慣れていない人には非常に辛いものです。
忘れないでほしい、
解答は、自分では完璧と思っていても意外と間違っている部分が多いのです。
解答はできる部分から解答する
私も管理栄養士国家試験では2回見直しをしました。1回では見落としていた部分が2回目で見つかったくらいです。 解答はできる部分から解答しましょう。そうでないと1ヶ所の難しい部分にこだわっていると、とてもとても時間なんて足りません。 管理栄養士国家試験の問題は全科目受験の場合 150間ありますが、これは1問1問が同じ価値のあるものです。 “この問題は難しいから5点だ!” というものではありません。商単な問題(解きやすい問題)で、60%以上の解答を確保できてからじっくり難しい問題に挑戦することが、合格しやすい時間の使い方です。 簡単な問題は1分どころか数秒で解答できるものです。そのような問題ばかり数十問解答したら、時間はたっぷり残るはずです。難しい問題は、みんなが難しいと思っています。貴方1人ではありません。 落ち着いて解答できる時間を確保してから、取り掛かっても手遅れではありませんよ。 普段の受験勉強でインプットは、難しいからと後回しはいけません。 模試や本試験でアウトプットするときは、解答出来るものから次々と解答するように訓練しておきましょう。メルマガ詳細