管理栄養士国家試験勉強に強くなる(令和版v0.11) 第13回

管理栄養士国家試験の受験勉強のテクニック2

試験勉強は、時間配分が肝要

 成人が試験勉強をすることは、非常に効果的であり、自信にも繋がることは今更言うまでも無いですが、一番の不安材料は、学習時間をどうやってつくるかということでしょう。これは、義務教育時代や栄養士養成施設校でいた頃には考えられないことです。
 勉強さえしていればよかった頃とは違い、学習するためにも仕事をしなければいけないし、今よりさらにレベルアップしたいから学習するのです。

 どうしても仕事は辞めることもできないし、既婚女性ならさらに家事や育児なども加わります。

 みんな1日 24時間と決まっているのだから、仕事で8時間、通勤時間で2時間、家事で4時間を使う場合、残りは10時間。そのうち2時間程度が、入浴や身支度と考えれば、睡眠を6時間として、残り2時間を学習時間に使えるはずです。
 しかし、これはあくまで時間的に考えただけで、実際はこのようにはなりません。
ただ、「時間がなかったから強が出来なかった。」などと言い訳をしていると、来年は泣かないといけません。ですから、少ない時間を効果的に使って学習しないといけません。

 社会人になって、仕事上、締め切りや、期限のある業務をこなしている方が多いはずです。そんな場合、とにかく締切日までにはある程度のカタチにして提出しないといけません。
 試験も同じです。別に満点を狙って学習する必要は、管理栄養士国家試験合格用の学習には必要ありません。60%以上取れる学習を試験日までにしなければならないということです。では、どうすれば効果的なのでしょうか?

 それは、自分のできるものから学習を始めるということです。
学習教材が揃っていない場合でも、身近にあるものから始めるのが良いです。そして、学習時間に余裕ができたら、難しい問題に取り掛かるとよいでしょう。短時間でも集中できる力も身につける必要があります。

らくらく、お気軽などという勉強では到底合格は無理

 受験動強とは、苦痛を伴う場合が多い。それは、自分が今まで全く面識の無かった分野を学習することが多く、知識が無いまたは少ない状態で進めていくので、1から覚えなければいけないからです。
 中には、自分の得意としている分野や、知識が備わっているから、思ったより学習がはかどる科目もあるだろうが、それはほんの一部に過ぎません。
 そんな状態から、少しでも抜け出したいのは誰でも同じですが、それを「らくらく」や「お気軽」などいう“苦痛” とは正反対の言葉を用い、学習しようとする参考書があります。
 勿論、それを用いると本当に“らくらく” 学習がはかどり、合格できるのなら良いと思いますが、現実はそう甘くありません。
 そういう書籍には、「これだけやれば、合格間違いナシ!!」などという、うたい文句が飛び交いますが、それは知識が豊富であることが前提とされている場合が多いです。

 知識とは、“理解する” ためには豊富に必要なものです。これが無い場合は、理解度が低く、丸暗記という最悪な暗記方法しかできなかったり、理解できないものもあるはずです。だから、知識の豊富な成人(社会人)にとって、資格試験の勉強は有利といえます。
 もともと多くのことに興味があり、調べたり調査したり、学習することで知識は増えます。だから、多くのことに無関心な人は知識が備わりにくいのです。

「らくらく」「お気軽」などという学習方法はありません。

 知識の豊富な人は、学習することに慣れているし、動強嫌いでないためコツコツ
強し、少ない書籍でも上手く利用して合格できるのです。だから「らくらく」書籍を利用しなくても合格できます。
石介なのは、「らくらく」などという言葉に飛びつくのは、学習の苦手な知識の乏しい“受験勉強に苦戦を強いられている人”が多いということです。
 「らくらく」合格できる人とは、今まで十分に学習をしてきた知識の豊富な勉強好きな人だけです。知識が少ない人は、知識作りから始めないといけないし、その上、新しい物内容を把握する必要があります。これができてはじめて合格できるのです。

 合格する勉強に近道はありません。必死で努力して下さい。 

社会人は忙しい、それで当たり前

 仕事をもっている人は忙しい。これは当たり前のことです。
管理栄養士試験を受験するためには数年の実務が必要な人が多く、受験する時点でも忙しく働いている場合が多いです。
 社会人になってからの資格受験の学習には学習時間の捻出が非常に難しいことが多いです。しかし忙しい!忙しい!という人でも、1日数時間は自由に使える時間くらいはあるはずです。その数時間を効果的に利用することも大切ですが、数時間さえも捻出しにくい人の場合は“無いところから作り出す” 努力もしなければいけません。

 私が実際によく利用したのは、通勤途中の数分間です。

 通勤手段は電車でしたが、毎日片道30分、往復1時間の通勤時間を利用して、単語ノートや覚えることを中心に書かれている学習書を使って学習しました。
 単語カードはコンパクトで取り出しやすく、人が多い状態でも他人に迷惑がかかることがなく学習できます。勿論自作しなければいけないので、その準備段階でも学習することができます。また、遠方に行く場合などは比較的じっくり学習できる教材を持って行きました。それでも1冊程度で十分です。数冊になると重量的にも負担となりますし、それほど時間が作れる訳でもありません。ちょっとした時間を利用するための方法ですから、それくらいで十分です。

 そして、通勤時間での学習は補助的学習でしかないので、やはり本格的に学習するために自宅での学習時間は、数時間作る必要があります。
 「忙しいから時間があまり取れません。」と嘆く人の多くは、きっとだらだら時間を過ごしているはずです。計画性がなく「何時になったら●◎をしよう。」とは思っていなく、「あ!気が付けば0時だ!」が多いはずです。「毎日働いているのだから少しぐらい休みたいわよ!」ごもっともではありますが、仕事と勉強は別として考えていただきたいと思います。仕事をいくらしても受験勉強をしたことにはなりません。勉強は勉強。

 受験期くらいは、勉強優先で生活してもバチは当たりませんよ。

PC・タブレットとスマホでスケジュールの隙間を探す

 平成から令和に移り変わり、小学生でPC・タブレットで学習し宿題を提出する時代になりました。授業では、電子黒板ではなく、互いのPC・タブレットで情報をシェアしています。
 管理栄養士や栄養士の学習においてもPC・タブレットは必須です。
 仕事や通勤の途中で活躍するのが、スマホです。

 私、個人としては、Apple社の製品をお勧めしますが、WindowsタブレットやAndroidのスマホなどの製品でも問題はありません。
 要は、コンパクトで持ち運びに便利な情報端末があれば、空き時間を見つけて場所を選ばずに学習に使えるということです。

 5分程度の空き時間があれば、そこそこ読んだり解いたりと学習が捗ります。


 
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