百日咳スクリーニングチェック(自己チェック用)

このツールは、百日咳の「疑いの強さ」を整理し、受診や相談のきっかけを作るための補助ツールです。
最終的な診断は必ず医師が行います。

■ 百日咳スクリーニングチェックをはじめる前に

これから、百日咳の可能性を簡単に整理する質問が表示されます。
所要時間の目安は 2〜3 分です。お子さんやご家族の症状について、一緒に確認しながら進めてください。

※このチェックは診断ではなく、受診や相談の「目安」を作るためのものです。

■ 対象の年齢区分を選んでください

※1つだけ選択してください。年齢によってチェックの解釈が少し変わります。




・乳児:0(緊急サイン)、1(A〜D)、2(乳児用E)のすべてを参考にします。
・こども/おとな/高齢者:0(緊急サイン)と1(A〜D)を用い、乳児用Eは通常は使用しません。

■ 0.緊急サイン(スコア計算とは別枠)

※1つでも「はい」の場合は、百日咳かどうかに関係なく、救急相談・受診を優先します。




【A.咳の期間・基本】
A1.咳が 7日以上 続いている
A2.咳が 14日以上 続いている

※A2が「はい」の場合は、A1の1点はカウントせずA2の2点のみを使います。

A3.明らかな高熱はほとんどなく、発熱しても軽い(37.5℃未満が多い)
【B.咳の特徴(百日咳らしさ)】
B1.短い咳が何回も連続して出る「発作的な咳」がある
B2.咳の発作のあとに、吐き気や嘔吐が起こる(post-tussive vomiting)
B3.咳き込んだあとに「ヒューッ/ウーッ」という吸う時の音(whoop)が出る
B4.咳の時に顔が真っ赤、または紫っぽくなることがある
B5.咳のせいで夜中に何度も目が覚める・眠れない
【C.周囲の状況・ワクチン歴】
C1.1〜3週間以内に「百日咳と診断された人」と近くで接触した
C2.身近に「咳が長く続いている人」がいて、その人とよく会っている
C3.四種混合(DPT-IPV)を打っていない/回数が少ない/途中でやめている可能性がある
C4.最後に百日咳ワクチン(DPT系)を接種してから10年以上経っていそう
【D.他の病気が疑われやすい所見(減点)】
D1.38.5℃以上の高熱が数日以上続いている
D2.強いのどの痛み・悪寒・関節痛など、「インフルエンザっぽい症状」が目立つ
D3.咳は日中が中心で、夜間はほとんど出ない
【2.乳児用追加スコア(おおむね1歳未満)】
E1.ミルク・母乳の量が「いつもの半分以下」になっている

※乳児以外の場合は、このEの項目は通常使いません。

E2.咳やぐずりの後に、息が止まったように見える(無呼吸)

※E2が「はい」の場合は、スコアに関係なく救急相談レベルです。

E3.咳やぐったりした時に、顔や唇が青白い/紫色になる

※E3が「はい」の場合も、スコアに関係なく救急相談レベルです。

E4.明らかな高熱はないのに、元気がない・反応が鈍い印象がある
■ 判定結果
ここに結果が表示されます。
■ 受診メモ・自由記入

受診時に医師へ伝えたいことがあればメモしてください(咳の期間・基礎疾患・薬など)。

※この結果は自己チェック用の目安であり、診断そのものではありません。必ず医師の診察を受けてください。